子どもって、毎日のように「なんで?」「どうして?」って聞いてきますよね(笑)
忙しい時ほど答えるのが大変ですが、実はその“なんで?”こそが、学校でも重視されている「探究学習」の入り口なんです!
探究とは、正解を覚えることではなく、「考える」「ためす」「もっと知りたい」という気持ちを育てる学び方。
特別な教材がなくても、家庭の日常の中で十分に育てることができます。
本記事では、家庭で無理なく取り入れられる“おうち探究”のコツをわかりやすく紹介します。
「なんで?」を一緒に楽しむだけで、子どもの思考力・主体性・生きる力はぐんと育ちます!
ぜひ参考にしてみてくださいね^^
探究ってそもそも何?
「探究」とは、“なんでだろう?”から始まる学び
探究とは、ひと言でいうと「自分で問いをつくり、調べ、考え、自分なりの答えをつくる学び」です。
みーちゃん最近は、学校でも「探究学習」に力を入れてるみたいだよ!



“知識を覚える”ことよりも、知識を「どう使うか」「どう解釈するか」が大事な時代になってきたんだ!
とはいえ、探究は決して特別な学びではありません。
むしろ、家庭の中で起きる「なんで?」「どうして?」こそ、探究純度100%のスタート地点!
・なんで服を干すと乾くの?
・どうして影は伸びたり縮んだりするの?
・なんでキャベツは丸いの?
こうした日常の「なんで?」に、「どう思う?」と一緒に考える時間こそが探究です。
親が答えを知らなくても、問いが曖昧でも大丈夫!
探究は“答えよりもプロセスが大事”な学び方なんです。
探究で育つ力とは?
探究によって育つ力は、大きく3つあります。
①問いを生み出す力
目の前の出来事に疑問をもち、「もっと知りたい」と感じる力。
これは知的好奇心だけでなく、主体的な学びをつくる土台になります。
②自分で調べ、考え、判断する力
ネットの情報をただ集めるのではなく、「比べる」「分類する」「自分の考えをもつ」といった思考力が育ちます。
③表現する力
調べたことをまとめて他者に伝える力。
話す・描く・図にするなど、自分の言葉で整理し伝えることで理解が深まります。



探究って、生きていく上で大切な力がたくさん育つんだね!すごい!
でも、ほんとに、探究ってお家でできるのかな・・・



難しく考えなくても大丈夫!
家庭でのやり取りをちょっと工夫するだけで、「なんで?」が探究になるんだよ!
おうちでできる“プチ探究”のやり方
ここでは、ぜひおうちで実践してほしい“プチ探究”のやり方を説明します。
ざっくり、次の5ステップで進めるのがおすすめです。
おうちでできる“プチ探究”のやり方
1:「なんで?」を見つける
2:考える(仮説を立てる)
3:試す・観察する・調べる
4:まとめる
5:振り返る(気づきの確認)
それでは、各ステップを詳しくみていきましょう↓
ステップ1:「なんで?」を見つける
家庭の探究でいちばん大切なのは、まず「問い」に気づくことです。
子どもの“つぶやき”は宝物のような問いの種。
・なんで泡って出るの?
・どうして小さい葉っぱと大きい葉っぱがあるの?
・なんで濡れた服が冷たいの?
子どもがつぶやいたら、付箋やスマホ、頭の中にささっとメモしておきましょう!
あとから「これ調べてみる?」と取り組むことができます。
問いは小さければ小さいほど扱いやすく、家庭ではむしろ“身近な疑問”が最強の探究テーマになります。
ステップ2:考える(仮説を立てる)
問いが見つかったら、すぐに正解を調べるのではなく、まずは「どう思う?」と聞くのがポイントです。
仮説は“当たってなくていい”。
むしろ自由な発想が出るほど探究は盛り上がります。
・「服が乾くのは、太陽がお洋服のお水を飲んじゃうから?」
・「氷は汗をかきすぎて、溶けちゃうんだよ!」
・「影は光が押してるから伸びるんじゃない?」
子どもならではの視点が、探究のモチベーションになります。
子どものそんな自由は考えを否定せず、「そういう考えもあるね!」と受け止めるだけでOK。
この“考えるクセ”が、探究の軸になります。
ステップ3:試す・観察する・調べる
「なんで?」について、自分なりの答えを出すために、試したり、観察したり、調べたりしていきます。
どうやったら「なんで?」が解決できそうか、子どもと一緒に考えてみましょう。
・氷を置く場所を変えてみる
・洗濯物を日なたと日かげに干してみる
・影の長さを朝と夕方で比べてみる
・レタスや葉っぱを見比べる
スマホ検索も悪くありませんが、まずは「試す」「観察する」ことを意識すると深い探究になります。
ポイントは、正しい調べ方でなくていいということ。
子どものペースで、興味の向くままに試してみると、主体性がぐんと育ちます。
ステップ4:まとめる
試したり調べたりした内容は、簡単でいいので“形にする”と学びが深まります。
・らくがき帳に絵を描くor写真を貼る
・メモ用紙にひとこと書く
・ホワイトボードに「わかったこと」を箇条書きする
まとめる目的は、「自分の考えを見える化すること」。
正確さや正しさよりも、子どもの考えをその子自身の言葉で書くことが大切です。
まとめに対するコメントも、難しく考えなくて大丈夫。
「なるほど!そういうことだったんだね!」「このまとめ方は分かりやすくて、ママは良いと思うな!」など、思ったことや感じたことを、ありのまま伝えましょう。
作品にすることで、自分の探究に自信が出て、子どもが次の探究に向かいやすくなります。
ステップ5:ふりかえる(気づきの確認)
最後は、「何がわかった?」を一緒に確認するステップです。
・予想と違った?
・どこが面白かった?
・次に試したいことはある?
この3つを聞くだけでOK。
正解・不正解ではなく、自分の思考の変化を味わうことが目的です。
ふりかえりをすることで、子どもは「学んだ!」という達成感を味わえます。



難しく考えなくても大丈夫!
大事なのは、私たち子どもと一緒に「なんで?」を楽しむことだよ♪
すぐ使える!“プチ探究”の実例集
とはいっても、「なんで?」なんて急に出てこないよ!という方は、次の実例集を参考にしてみてください。
自然系、生活系、理科系でまとめてみました。
これならできそうかも?と思えるものに、ぜひチャレンジしてみてください。
自然系:お散歩や公園遊びのついでに“プチ探究”
生活系:料理や掃除、ご飯やお風呂といったお家時間のついでに“プチ探究”
理科系:実験でワクワク楽しい“プチ探究”
自然系
・影はどうやってできるの?
・葉っぱの形はどうして違うの?
・どんぐりの形には、どんな種類があるの?
・夕焼けはなんで赤いの?
散歩のついでにできる観察が多いので、おうち探究の入り口として最適です!
写真を撮って比べたり、スケッチしたりするだけで“立派な探究”になりますよ。
生活系
・洗濯物はなんで乾くの?
・掃除機をかけるとなんでゴミがなくなるの?
・なんでパパと一緒にお風呂に入ると、お湯があふれるの?
・昨日の味噌汁は好きな味だったけど、今日はちょっと苦手な味なのはなんで?
普段の生活から出る疑問は、実験・観察・記録がとてもやりやすいのでおすすめです。
当たり前すぎて、子どもに「なんで?」と言われても答えられない・・・となるような疑問も多いので、大人も一緒に楽しんで探究できます。
理科系
・10円玉をきれいにするには何で磨けばよい? - 水、洗剤、酢、歯磨き粉など
・磁石は何にくっつく? - 紙、プラスチック、アルミ箔、冷蔵庫、ハサミの刃、クリップなど
・光を反射するもの・しないものには何がある? - ガラス、プラスチック、陶器、スプーンなど
・どうやったら一番早く氷を溶かすことが出来る? - 砂糖、塩、小麦粉など
特別な準備がいらないミニ実験がおすすめです。
ワクワクがあり、「またやりたい!」「次はあれをやってみたい!」となること間違いなしです!
また、実験過程を写真に残しておくと、思い出にもなりますし、まとめや比較もしやすくなりますよ。
“プチ探究”のつまずき別アドバイス
ここでは、おうちで行う“プチ探究”でよくある「つまずき別」にアドバイスを解説していきます。
忙しくて調べたりまとめる時間がない! → 疑問のままにしておいてOK!
時間がないときは、
「今度、お散歩に行ったときに一緒に見てみようか」
「確かになんでだろうね~」
と返すだけでも大丈夫。
むしろ問いを保留にすることで、子どもの思考は続いていきます。
親が「なんで?」の答えを知らない! → 知らない方がうまくいく!
探究は“答えを知らない状態”から始まる学びです。
親が知らないことで、「じゃあ調べてみよう!」と子どもは主体的になります。
また、親も「知らない=一緒に考えるチャンス」と考えると、探究に対するハードルが一気に下がりますよ!
大人が先に答えを言ってしまう! → 子ども自身が考えるプロセスが重要!
「なんで?」の答えを知っていても、決して言ってはいけません!
大人が正解を言ってしまうと、子どもの思考はそこで止まってしまいます。
探究で意識したいのは、
「どう思う?」
「どんな理由があると思う?」
と“考える時間”をつくること。
プロセスが育てば、答えは自然とついてきます。



みーちゃん、夜ごはんのときに、ママと一緒に「なんでかな~?」ってお話するの大好き♪



僕たち子どもの気持ちになって、一緒に「なんで?」を考えることが自体が大事なんだね!
おわりに:探究が“生きる力”につながる理由
探究は、答えを当てるための学びではありません。
自分で問いを立て、試し、考え、まとめるプロセスそのものが“生きる力”の土台になります。
家庭でのプチ探究は、小さくても確実に子どもの自信や主体性、思考力を育ててくれます。
ぜひ、子どもたちの、今日の「なんで?」を、大切に拾ってみてください。
小さな一歩が、大きな学びにつながっていくはずですよ♪
最後までお読みいただきありがとうございました^^







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